Active Directory Rights Management Service (AD RMS)は Microsoft の Active Directory のユーザー情報を利用してファイルを暗号化し、編集や印刷などのアクセス許可を設定するための Windows Server が提供するサービスです。この AD RMS を Microsoft のクラウドサービスで利用できるようにしたものを Windows Azure Active Directory Rights Management (AADRM) といいます。Windows Azure や Office 365 (Enteprise エディションが必要) で AADRM を利用することが出来ます。また、この AD RMS や AADRM を利用してアプリケーションからファイルアクセスの制御を行うことを Information Rights Managenent (IRM) と呼びます。たとえば Microsoft Office 2013 や Microsoft SharePoint 2013、 Exchange Server 2013 は AD RMS による IRM に対応しています。
Enterprise Reader に有償の RMS Plug-in を使用すれば、PhantomPDF と同様に AD RMS による IRM を適用した PDF に対応することができます。企業や組織等で文書の閲覧のみのユーザーが多数であれば、PDF リーダーに IRM 機能だけを追加して、高いコストパフォーマンスで大規模な PDF の IRM を実現できます。
RMS Plugin には IRM で保護された PDF を復号して閲覧できる「RMS Unprotect Plug-in」と、復号に加えて IRM によるアクセス許可の設定も可能な「RMS Unprotect & Protect Plug-in」の 2種類があります。また、「RMS Unprotect & Protect Plug-in」は PhantomPDF と同様にローカルポリシーテンプレートを利用できるので、SharePoint が標準のポリシーテンプレートで提供しないセキュリティ機能も利用できます。
Enterprise Reader と RMS Pluf-in を使用すれば、オンプレミスの Windows 環境でも、Office 365 などのクラウド環境でも、PDF 文書を安全に保護し、企業を情報漏洩から守ります。
AD RMS を利用するには、あらかじめ Active Directory Rights Management Service Client 2.1 のインストールが必要です。また、Office 365 で AADRM を利用する場合は、加えて Microsoft Online Services サインイン アシスタントをインストールしておく必要があります。これらのプログラムは下記からダウンロードすることが出来ます:
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